20240423
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千葉県生まれの伊藤は、3人きょうだいの末っ子。兄はお笑いコンビ「オズワルド」として活躍中の伊藤俊介(34才)だ。父は道路工事会社を営み、幸せな家庭生活を送っていたが、バブル崩壊で一変。伊藤が2才のときに会社は倒産し、自宅に押しかけた借金取りから逃げるようにして父が蒸発。一家は離散した。
「家が差し押さえられ、沙莉さんは幼なじみの家、俊介さんとお姉さんは俊介さんの友人の家に身を寄せることになった。お母さんはその時期、仕事に使っていた軽トラで生活していたそうです」(芸能関係者)
その後、母と伯母が必死に働いて家を借りることができ、家族はふたたびひとつになった。
「狭いアパートで母・伯母・3きょうだいの5人暮らしでしたが、沙莉さんは家族と住めることがうれしくて、“お城だ! すごい!”と喜んだそうです。3枚の布団で5人がひしめきあって寝る生活の中、沙莉さんは3才からキッズダンスのスクールに通い始めました」(前出・芸能関係者)
ダンサーを夢見てスクールに通っていた伊藤だが、9才のときダンススクールで偶然開催されていたドラマ『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』(日本テレビ系)のオーディションが転機になる。同ドラマのプロデューサーを務めた演出家の山本和夫さんが振り返る。
「伊藤さんの役どころは体が9才に若返った40才の女性研究員。ドラマのキーマンとなる重要な役でしたが、まだ幼い女の子が40才の女性を自然に演じるのは難しく、100人以上をオーディションしても適役は見つかりませんでした」
候補者が少なくなる中、オーディションに現れた華奢な女の子が伊藤だった。
「最後には会場として借りていたダンススクールの生徒さんも、オーディションに参加してもらうことになったんです。その中に、ハスキーな声ですごく自然に演技をした子がいたので、スタッフみんなで顔を見合わせました。100人以上と会った中で彼女のナチュラルさはズバ抜けていて、演技を見た瞬間に“この子”と決めました。“どこでレッスンを受けたの?”と聞いたら、“受けてないです”と返ってきたので、さらに驚きました」(山本さん・以下同)
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NEWSポストセブン