麻雀のプロリーグ、Mリーグの『KADOKAWAサクラナイツ』の一員として活躍する岡田紗佳さん。数多くの番組に引っ張りだこの彼女だが、Mリーガーになった2017年当時には心ないSNSの誹謗中傷に心を痛めたこともあるそうだ。
彼女の葛藤の記録をフォトエッセイ『おかぴーす!』より一部抜粋・再構成してお届けする。
モデルであることが、麻雀業界でプラスとは限らなかった
芸能界は、競争の激しい世界です。そうした環境に長く身を置いていたからか、競い合う麻雀の世界も自分の性に合っており、だからこそ熱心に勉強にも取り組めたと思います。
しかし、一方で世間からの目は冷ややかでした。「モデルとして売れなかったから麻雀プロになった」、その逆で「モデル活動のために麻雀を利用している」など、心ない声が絶えなかったのです。
また、私を悩ませたのは世間の声だけではありませんでした。麻雀業界の中にも「実力がないのに、モデルだからプロになれた」「芸能人だから優遇されている」などと揶揄する人が一定数いたからです。業界の内外の板挟みになり、つらい思いをしました。
「麻雀プロを売れる道具として使うなよ」と思われても仕方がないと思っていました。
しかし、何度も言うように、当時の麻雀のイメージは決していいものではなく、モデルの仕事につながるようなキャラ付けにはなり得ません。芸能活動のマイナスになることもありますし、まさかモデルであることが麻雀界でマイナスになるなんて、思ってもいませんでした。
正直、ある時は「やっぱり世間のイメージ通り、麻雀業界って暗くて陰湿なんだな」とさえ、思ったことがあります。
少しずつ良くはなってきていますが、それでもいまだに芸能人というだけで色眼鏡で見られて、SNSやABEMAのコメント欄でひどい書き込みをされることがあります。
今でこそメンタルが鍛えらえて、誹謗中傷もかなりスルーできるようにはなってきました。しかし、今だから言えますが、以前は精神的にふさぎこんでしまったこともあります。
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